 連休最後の日、先日「西上州・鹿岳」を一緒に歩いた、姉夫婦とまたお手軽ハイクに行って来ました。私の当初の目論見は、「花の笠丸山」だったのですが、姉夫婦の装備がいまひとつ……姉、使い古したので、捨てても良いと思っている？スニーカー（鹿岳では結構滑っていた）鹿岳は恐かったけど、登ってしまった以上、必死で下ったとのこと(^_^; 兄はもっと凄い。結構肥満型、少し歩くと汗がすごい。ザックなんて持ちません。ペット・ボトルの清涼飲料水だけが頼みの綱、これをスーパーの袋に入れて手にぶら下げて歩きます。片手には杖を握りしめて……なかなか、壮観です(^_^; 「どんな関係ですか？」と誰かに尋ねられたら、「赤の他人です。そこで一緒になっただけです」と私は答えたい(^_^;;……そんなこんなで、コース選定に苦慮？した結果、「天狗岩」に決定。 私の苦労を知ってか知らずか、兄上様は「この前より簡単じゃ物足りないなあ、どうせ歩くんなら目一杯歩かなきゃ」などと強がりを言っております。でも、その後すぐに「この前は心臓が飛び出しそうで、どうなることかと思った」などと、どこまで本当なのか、わけのわからんこともおほざきになって……やってられんわ(^_^; 下仁田方面から車で入ったのですが、なかなかの距離でした。グルグルと回っているだけなのか、走行時間のわりに先に進まない。意外な所で意外な山の姿が見えたりで方向感覚がおかしい(^_^; 登山口からは杉林の中を歩いていきます。西上州の山にしては緩やかな登りです。姉夫婦、安心したのか、饒舌になります。兄などは先頭を歩き出してしまった。鹿岳では椅子取りゲームよろしく手頃な休憩場所を捜すと数メートル先から腰掛け体制で座り込んだのが嘘みたい(^_^; いやあ、元気がなにより。めでたし、めでたし(^_^) 杉林の中、左下に沢の音を聞きながらの歩きも、ほどなくして雑木林、もう少し上ではカラマツ林にと変わります。このあたりになると家族向けコースの山とはいえ、やっぱり、山は山です。兄上、いつの間にか、しんがりを歩いております。遠慮深く、私どもの影を踏まないようにズーンと距離をあけて(^_^; 私も意地悪く他人の観察ばかりしていてはいけませんね。ちょっとお花の観察も致しましょう。ニリンソウが美しい。きょうも最初に出くわしたニリンソウに熱を上げてアップで写真を撮りました。上へ行けばいっぱい咲いていて選り取りみどりだったのにね(^_^; ヤマブキソウ、エンレイソウ、ネコノメソウにヒトリシズカ、あとはなにがあったかなあ、面倒くさくなってきたので、その他にも色々ありました、でお茶を濁そう(^_^; ああ、ハシリドコロは暑さにぐったりしてました。 連休で家族向きの山、どんなにか混雑するのかと思いましたが、それほどの人でもなく、道ばたにへたりこんで、バカを言っていてもそれほど気兼ねすることもなく、ますます休憩時間は増えていき……いやいや、ハードな山登り(^_^;  天狗の岩洞も見学して、天狗岩へ。山頂直下ではアカヤシオとヒカゲツツジの花びらが地面に落ちているのが綺麗に見えました。天狗岩展望台からの景色、良かったです。西上州のいろいろなデコボコ山と岩峰に映えるアカヤシオのピンク、様々の色合いの新緑……良かった、良かった。 お手軽でこの展望、西上州へお越しのみなさん、ぜひ一度、歩いてみて下さい。ちょいと恐いのが、この好展望でデコボコのいくつかがわかってくると登高欲っていうのですか、こいつを過剰に刺激されるんですねえ。アカヤシオが終われば秋までワタシにゃ関係ないけど……一生懸命自分に言い聞かせております(^_^; しばし、至福の時を過ごし下山です。のんびりおしゃべりをしながらのゆったり歩きでした。 ほどよい疲れでああ、良かった(^_^) これでまっすぐ帰れば言うことなしだったんですよ。車に乗ってから、「ちょっと、スーパー林道の方へドライブしてみよう」ってことになったのがいけません。最初はアスファルト道で快適だったんですよ。あれが「笠丸山」だ、なんて確認もできて……そのうち、デコボコ道、郡界尾根をあっちへ行ったり、こっちへ行ったり、グルグルとドライブです。途中、全山ピンクのアカヤシオを堪能なんて良い思いもありましたけどね(^_^) ここまで来れば「赤久縄山」に行かないって手はありません。登りましたね、１５分登頂の山(^_^; 登ったぞ、の記念写真を撮って下山しました。なんだかなあ(^_^; カラマツの芽吹きが美しかった。シラカバorダケカンバの裸木ももうすぐ芽吹きそうです。 浮かれ気分もここまで。きょうは姉夫婦を送り届けてから、私達は帰宅するんですね。これからどうドライブしましょう？来た道を引き返すのもつまらない？ 「それじゃもっと鬼石方面へ行ってみな、日野から秋畑へ抜ける道があるから」と頼もしい兄上のお言葉（姉夫婦の家、西上州・稲含山の麓の方角なんです）。 スーパー林道から名無村への道、いやはや参った。私の車は非力な乗用車タイプ、四駆でもなければ、ジープでもありません。道の穴を避けようと右に左に、まったくもう道端のヤマブキに顔を撫でられたって嬉しくも何ともありません。それでも何回か腹をガリッ、ガリッとやりまして……ヤシオの優しいピンクもどこへやら必死の形相のドライブではありました(^_^; ５時過ぎに姉夫婦宅へ無事帰還。いやいや、ご苦労ってことでまずは乾杯。ああ、またまた休憩時間が長すぎる……それでも、５日のうちに家にたどり着けたから良しとしよう(^_^) |