パソコン通信のお知り合いから一泊でのクロカンスキーのお誘いを受けて楽しみにしていたのですが、妻が五十肩？で、はじめてのクロカンで肩へ負担がかかってもと泣く泣くお断りしました。でも、懐かしい顔ぶれも拝みたかったので夕方の温泉での宴会だけの参加にしていただき雪山を歩いてきました。
蓼科牧場までのドライブ、雪は全然ありません。クロカン予定のみなさんはどこで滑るのだろう？
女神湖を過ぎるとすぐに白樺高原スキー場でした。とりあえず「夢ノ平有料道路」方面へ行ってみました。途中までは除雪されていて、このまま七合目まで車で行けるのかな？と淡く期待したのですが、除雪が終わったところの雪の山に一台車が乗り上げていたのでＵターン。ゴンドラで御泉水自然園まで行くことにしました。
ゴンドラはスキーの大会があるようで大にぎわいでした。ゴンドラに乗り込もうとしたら駅員さんに呼び止められて「登山計画書」の提出です。ゴンドラでスキーを持っていない人は圧倒的に少数派でした。というより私達以外は目にしなかった。
登山口で６本爪アイゼンをつけて出発です。でもズボズボもぐって役に立たない。５分もしないうちに今度はワカンにかえました。「これ、どっちの足につけるんだっけ？ うん？ これで良いのかな？ etc.」……冬は歩いている時間よりゴチャゴチャ準備をしてる時間の方が長いなあ、やれやれ(^^;
大きな足跡やスキーの跡を眺めながら七合目へ。有料道路を横切る所で蓼科山を眺めながら、もう佐久平駅に到着しているはずのクロカン隊へ携帯で連絡してみました。クロカン隊は七合目で昼食予定なので時間の確認です。合流できるかな？
七合目の鳥居から馬返し、天狗の露地へと進む。スキー場のにぎわいとは対照的にこちらは誰もいません。
なかなかの急登にちょくちょく振り返って休憩。遠くの山々が綺麗だ。でもどこの山だかさっぱりわからない。わかるのは眼下の女神湖だけ(^^;
天狗の露地で一休みして、蓼科山荘を目指します。針葉樹林の中の急登、ワカンが重い。将軍平の手前数メートルになったら足跡が消えました。先行していた妻のワカンの爪跡だけが残っている。雪も凍っているようです。将軍平にたどり着くと正面には雪の中に「蓼科山荘」、右手にはドーム形の「蓼科山」が白く光って綺麗です。
しばし休憩をして、歩き出したら携帯の呼出音です。先程、樹林帯で切れてしまったクロカン隊からの再連絡でした。クロカン隊は都合で霧ヶ峰方面？へ行くとのこと。うーむ、接近遭遇はかなわなかった。「温泉で会いましょう、気をつけて」で交信終了。
山頂方面はかなりの傾斜。樹林が終わった所から仰ぎ見た「蓼科山」はアイスバーン状態でテカテカ光っている。麓から眺めたたおやかな雰囲気とはいささか様相が違います。スノーハイク気分の私達とはちょっと気が合わないようです(^^;それでも一応どんなものか挑戦してみようとワカンを６本爪アイゼンにかえて登りだしました。氷状態の雪に軽アイゼンはいかにも頼りない。何歩か進んで後ろを振り返ったら足元がスーッとしたので、「これはヤバイ！」と立ち止まりました。
山頂までは何メートルでもないように見えたので多少の逡巡もあったのですが、「この軽装備でなにかあったら洒落にもならない」とへっぴり腰で下りました。
後は夕方までに温泉へたどり着けば良いので、ゆっくりと昼食です。でも、山頂はすぐそこで、あの向こう側の展望にも未練があるので口惜しいから？蓼科山には背中を向けてビールを舐めました(^^;
見慣れている浅間山の姿がこちらからは少しおかしい。荒船山が意外と近い。この山はこちらから見てもイメージが同じだった。
軽装備でもなんとかなる季節にまた来なくては。今度は大河原峠からにしようか、それとも女神茶屋方面が良いかなあ、いや、いっそのこと縦走だなあ……わけのわかんないことを言って昼食時間は過ぎていきました。さて、そろそろ腰をあげよう。まだ時間があるので蓼科山荘からちょっと大河原峠方面へ行ってみました。道から外れて周囲の山を眺めていたらズボッと股下まで埋まってしまった。やれやれ、またワカンに履き替えよう。
蓼科山荘周辺を１時間ほどウロウロして下山です。七合目の辺りには朝にはなかったスキー跡がいっぱいありました。雪は気温が上がったのかだいぶ湿っぽい感じに変わっていました。
朝は逆光で撮れなかった「蓼科山」をカメラにおさめてゴンドラ駅へと急ぎました。
朝と比べるとだいぶ静かになったスキー場へ下って、ちょびっと口惜しい(^^; 蓼科山登山は終わりました。
さあ、この後は温泉だ、宴会だ、急げ(^^)