 上州、小野子山・中ノ岳・十二ガ岳に行って来ました。今回は先週、荒船山にご一緒したＭ１さんに、新顔Ｍ２さんを加えての山行です。（奥さんが強引に誘った模様）早朝、Ｍ２さんを迎えに行き、Ｍ１さんとの待ち合わせ場所へ急ぐ車の前に雲に覆われた小野子山が見えてきました。（前橋市大渡橋付近）今日は天気予報では晴れ、と言っていたんですが、一抹の不安がよぎります。 Ｍ２さんは小野子山の位置を知らない様子。奥さん、ただ山行を誘っただけらしい。 Ｍ１さんも車に乗せ、渋川方面から小野子三山をめざします。Ｍ１さんは小野子三山、子持山の風景は馴染みのものらしく、気持ちも装備も先週より軽い感じです。 でも、私は夕べ、ガイドブックを見て、半端なコースじゃないことを知っているのです。今日のコース説明をして、皆さんの気持ちを引き締めなければなりません。 「いいですか。右に見えるのが子持山ですよ。左側が小野子三山です。あの間の峠まで車で行って、ポンポンポンと三つの山を登るんですよ」 「やだー」とか、「たいへん」とか言っていますが、なんか平気そうです。どうも、怯えているのは、私だけみたい。夕べから、このコース、あのコースと色々考えているのに、報われません(^^; 国民宿舎わらび荘前を左折すると、目の前にドーンと小野子山が見えます。ここには案内板とお手洗いがあります。案内板でみなさん、今日のコースがわかったようです。もう、後戻りはできません。 車は林道をもう少し入っていけます。ほどなく、「赤芝の姉妹つつじ」の標識の赤芝登山口に到着。誰もいません。私達のグループで独占です。 ８時、出発です。最初からなかなかの登りで高度が上がります。子持山、赤城山が高度とともにはっきり見えてきます。尾根へ出て、しばらくすると「姉つつじ」がありました。途中、何回も「姉妹つつじ」の標識が出てきます。時期には白い花が見事でしょう。 稜線に出ると、小野子山、中ノ岳、十二ガ岳の山頂が見えてきます。ここまで来て、今日のコースの全体像が把握されます。気持ちがいいほど、きっぱりと、上りは上り、下りは下り。急登、急下降が見て取れます。 ９時１５分、小野子山到着。今一つ空がはっきりしませんが、段々に雲が上がって行きそうな気配。雪に覆われた谷川方面はキラキラ陽に輝いています。榛名山はすぐそこです。 小休止の後、中ノ岳をめざします。半端な下りではありません。いままでの高度の貯金をすべて吐き出して一から出直しの感じ。途中、右側には谷川連峰、上州武尊等、綺麗に見えます。ここで、真上の空が雲に覆われ、ポツリ、ポツリ雨が落ちてきました。一瞬、先行きを心配しましたが、大したこともなく一安心。喘ぎながら登っていき、やっと、１０時２０分、中ノ岳到着です。 またまた、急下降。十二ガ岳は目の前です。この辺で、榛名山、浅間山方面が晴れ渡り、素晴らしい眺めです。この辺りで注文の多い女性達を相手に、運転手はカメラマンに変身。 十二ガ岳への登りの最後は男坂と女坂に分かれます。ここで、今日はじめて、他の登山者に会いました。Ｍ１さんが人恋しかったのか嬉しそうに声を掛けました。 その方が、上りは男坂で下りは女坂がいいですよ、との意見で、私達もそうしました。いやはや、これもすごい急登です。木の根っこを掴みながらやっと山頂へ、１１時１０分。 ３６０度の展望ですが、今日は天気が変わりやすく、ここでは、谷川方面は雲の中。かわりに赤城方面、榛名から平野部は素晴らしい眺望です。それにも増して、今、登ってきた小野子山、中ノ岳を振り返ると、よく登ってきたものだと満足感に浸れます。いやあ、よかった、よかった。 １時間程、ゆっくり食事をして、くつろぎ、下山です。 帰りは鞍部に戻って、そこから高山村方面の林道をめざしました。林道へ出てからが長い、長い。それに道が違っていないかと不安が有り、精神的にも疲れました。 それでも迷子の心配がなくなると、落ちていた野生の梨を拾って食べてみたり（小粒でしたが結構旨かった）、大峰山にかかった虹をカラマツ林から眺めたり、辛くも楽しい林道歩きとなりました。 登山口にたどり着くと、私達以外の車は１台停まっているだけでした。タクシー利用や、小野上温泉から十二ガ岳のみの登山者の方が多いようですね。 今回の山行、私達のような中高年初心者には、ちょっと無理が多いかなと心配だったのですが、どうしてどうして、皆さん元気に歩き通しました。明日以降の筋肉痛は仕方ないでしょうが、大満足の登山が出来て幸せでした。 |