王城山（97.11.30)

　数日前、草津方面に仕事でドライブ。その帰りに気になっていた長野原町周辺の山々。妻の腰痛のリハビリを兼ねて散歩気分の山歩きです。

　登り口の手前には人家がまばらにあって、まわりには小さな畑に田圃。何故か懐かしい風景です。
　農道を歩いていくと、葉を落とした、たわわな渋柿が晩秋を感じさせる。
　雑木林の山は紅葉の季節にはさぞや美しいのだろうが、いまは葉を落として、もう冬の準備のようだ。マユミの実が目立った程度で、彩りとしては、ちょっと寂しい。

　「唐笠松」（「五合目傘木」）までは広い緩やかな道が続く。風もなし、とにかく静かだ。この先からは急登となり道も狭くなる。枯葉を踏みしめて登っていくとほどなく「八合目中棚尾根」へ。左のロープ沿いに岩壁を巻いていくと、「十合目山頂尾根」。

　山頂は二つのピークに分かれている。左側の楕円形の山頂（古城山？）が見晴らしが良い。今日は生憎、隣の高間山くらいしかはっきりしなかったのが残念だ。
　山頂独占で浅間隠山方面を眺めながら昼食。歩行時間が短くてちょっと物足りない感じもしたが、こんな静かな時間も珍しい。風が出てきたのか、寒くなってきたので下山の準備。

　隣の山頂（王城山？）の祠にも挨拶をして、往路を引き返す。落ち葉を踏みしめてののんびり歩き、たまにはこんな半日も良いものだ。

王城山（９７．１１．３０）