 強風だが気温が上がりそうな日曜日。遅めの朝食の後、「どこかへ出掛けてこよう」ということになった。 運動不足解消が主目的なら今日も近くの赤城・鍋割山or荒山だろうなあ。 そのつもりで遅い出発。 車中、「榛名の方が晴れている」の妻の一声。 アレッ、妻は榛名に行きたいのか。そう言えば伊香保で石段ひなまつりをやっているとか……それならそうと早く言えよ、と進路は榛名方面へ変えた……妻、目に映った天気の事実を言っただけで、榛名に特別の執心があったわけではなかったそうな(^^;……そういうことは進路を変える前に言えよ(^^;  伊香保温泉街に着いたのは１２時過ぎ。私「昼飯、どうする？」 妻「その辺にコンビニがあったと思うよ。食べ物もちょっとなら持っているけど……」と言うことで、登山支度。 石段で甘酒、お餅をごちそうになって、チラシをいただく。「お子様びなは午後１時登場」とのこと。それも見たい気はするが、登山開始が遅くなりすぎるのも問題かと石段を登る。 甘酒、お餅をいただいたら、かえって腹の減っていることが気になってしまった。以前、食べ損ねたたこ焼きが目の前。注文したら結構待たされそう。 それじゃ、石段を下ってお子様びなを見てこよう……なかなか始まらない……また、たこ焼き屋へ登る……たこ焼きにありつけたら廻りは結構な混雑……落ち着かないから神社まで登ってから食べよう……火傷しながらたこ焼きを食す。さあ、スケート場方面へ出発しよう。  妻「お雛様が見たいの？」私「見たい」……また、石段を下って、上って……何をやっているのやら(^^; 結局、伊香保神社出発は１時半をまわっていた。 スケート場への階段は雪が凍っていて靴底が滑る。手摺りにつかまりながら慎重に登った。 先程までの人混みが嘘のよう。でも、下からはお雛様のメロディが流れてくるから、嘘ではないのだ。 誰もいないスケート場脇を通って、ロープウェイ見晴駅へ。今日はロープウェイもお休みのようだ。展望台で赤城や子持、小野子に挨拶してからつつじの広場へ。 この辺りから雪もそこそこの状態だが、良く歩かれているのだろう、登山道はつぼ足で全然問題はない。今日は６本爪アイゼンしか持ってきていないので林の中を勝手に歩けないのがちょっと残念。  途中、軽アイゼンを手に持ったご夫婦と行き会う。どこへ行って来たのだろう？ 妻「（こんな風の日に）物好きがいるねえ」……って、これから水沢山へ行こうとしている私達は何なんだ(^^;林道を少し歩いて水沢山西登山口へ。斜面がきつくなってきた所で６本爪アイゼンをつける。この辺りから風も強くなったのでレインウェアで風除け対策。 凍った雪にアイゼンが刺さるのが頼もしく、気持ちが良い。 風がゴーゴー唸って、先程までのひなまつり気分はどこへやら、一気に険しい山の様相を呈してきた。 尾根には雪はない。アイゼンが岩との接触で嫌な音を出す。アッ、スパッツをつけなかった。レインウェアに引っかけないように気をつけなくちゃ。 山頂手前で先行していた妻が待っていた。 私「？」 妻「おとうさんはこっちからははじめてだからお先にどうぞ」 せっかくのご好意はありがたく頂戴して山頂へ。水沢山の最後は適度な緊張感でゴールしたのだ(^^)  ここからの展望は定評があるのだが、今日はイマイチかな。でも、ぼんやり霞んだ関東平野もなかなか乙なもの。群馬県庁等を見下ろしながらカップラーメンにバナナを食した。下山は３時半過ぎ。この時間からではピストンが適当だろうと来た道を引き返す。 帰りはロープウェイ見晴駅手前の林道までアイゼンを着けたまま下った。 その後、伊香保神社への滑りやすい階段を慎重に下って温泉街へ。 車に戻ったのが５時。運動不足解消のお散歩のつもりが結構ハードな山歩きになってしまったかも(^^) |