 スギ花粉のせいか、このところ体調不十分。山行もままならない日々が続く。しかし、巷では「桜」の季節ではないか。家でくすぶっているわけにもいかない。 このポカポカ陽気で低山のアカヤシオも開花しただろう。 想像通り、石尊山ではアカヤシオが咲いていた。まだ咲き始めたところで花数はそれほど多くはなかった。 花数云々よりも今年もアカヤシオに対面できたことをまずは喜ぼう。しかし、今年の各地のアカヤシオの花数も気になるのは事実。どうなんだろう？ ここのツツジ類は庭園風に刈り込みがされていたりで、自然そのままとはちょっと違う風情。  日だまりにはセンボンヤリが咲いていた。 ちっちゃな花だけど、この前来たときも同じ場所で見たような。 季節を違わずに、また、迎えてくれた。 スミレもそこかしこに現れて、「春」なんだなあ。  石尊山の先ではシュンランが目立った。 子供の頃は、「ジイとバア」って言っていたなあ。 小さい頃はどうという植物でもなかったが、春山で見かけるとなんだか懐かしい。 起伏の少ない尾根道は陽気のせいか眠くなる雰囲気。 贅沢なひとときだ。  ほどなく深高山山頂。 ベンチに腰掛けて喉を潤す。 春霞の行道山を眺めながらしばし休憩。 下山は急坂を猪子峠方面へ下ってみた。 車道に近くなった所でカタクリが咲いていた。カタクリにも今年はじめての対面だ。  車道に出たら、バスの時刻にちょうど良いタイミングだった。でも、歩き足りないような気がしたので、そのまま車道歩き。 民家の花々を覗いたり、畦のツクシやホトケノザ、オオイヌノフグリを眺めたり……春は良いなあ。 満開の桜も美しい。車道歩きもこれなら楽しい。 しかし、久しぶりの山歩きには、この車道は堪えた。 最後は足を引きずって車の停めてある石尊山登山口到着。 コース：石尊山登山口−石尊山−深高山−猪子峠−ホタルの里駐車場−石尊山登山口 |